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小説の面白いところは読んでいると作者の性格が現れてくるところである。その小説の登場人物が作者に似ていたり、情景描写などからも作者の気持ちを読み取ることができる。情景描写は作者が訪れたことのある町並みである場合が多い。行ったことがないと細やかな情景を書けないからだ。そのため小説好きはその情景描写が一体どこの街を思い浮かべて書かれたのかなどを考えて、その小説の作者が好きであればその街に行ってみたいと思う。小林朋継さんが読んでいたある小説に、町田区の情景が描写されていた。小林朋継さんはその作家のことが大好きで、是非、その作家の見たものと同じものを見てみたいと思った。

その小説の情景が町田区のどこなのか実際に見てみるために小林朋継さんは町田区に訪れた。その小説にはこう書かれていた。「住宅地の中にぽつりと公園があった。その公園は住宅に囲まれているので異質で、淋しげだった。」まず町田区の住宅地に向かった。町田駅から降りて徒歩10分のところに住宅地には新築の家やアパートなど、様々な形態の住居が立ち並んでいた。その住宅地の中を歩きながら見渡していると一つの公園があった。噴水が力なく放たれていてベンチも汚れており、休日なのに子供が遊んでいる様子すらなかった。孤独な公園であった。小林朋継はその公園を見て小説と同じ印象を受けた。

小林朋継さんはその帰りに趣味でもあるラーメンの食べ歩きをした。初めて入ったラーメン屋で大好きな味噌ラーメンを注文した。店の大将は愛想が良く、丁寧に対応してくれた。間もなく小林のところにラーメンが運ばれて、そのラーメンの麺を啜った。そのラーメンにはコクがあまりなく、麺も彼好みの細麺ではなく太麺であったのであまり満足できる味ではなかった。

小林朋継さんは寝る前に本を読むことが好きである。寝室のランプをつけて大好きな小説を読んでいた。字を目で追い何も考えずに只々小説に没頭するのが小林朋継さんの小説の読み方である。早く読むのではなくじっくり噛み締めながら一文字一文字を目で追う。速読すると小説が可哀想だと小林朋継さんは言う。作者は血の滲むような思いでその小説を書いている。その気持ちを感じながら小林朋継さんは読むらしい。眠くなってくると小説にしおりを挟み部屋のランプを消す。時刻はいつも大体午後11時ごろである。小林朋継さんはこれからの余生も小説や漫画を読みながら生活をするだろう。その作家の文字を噛み締めながら、たまに外に出て作者の気持ちになったり小説に書いてある情景描写を直に感じたりしながら生きていくのだろう。

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